

トランプを用いるカードゲームの中でも最もポピュラーともいえるポーカー。各競技独自の役を除けば、その役は10種類になります。
52枚からたった5枚だけを選び役をそろえるこのゲームは、それぞれの役が揃う確率を覚えていれば勝率は格段に上がります。そこで今回は、ポーカーの役を式を用いて誰でも理解できる様に分かりやすく解説していきます。
ポーカーの役ごとの確率
先ほど記述した通り、ポーカーには10種類の役があるので強い順に紹介します。
- ロイヤルストレートフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォーカード
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード
- ツーペア
- ワンペア
- ノーペア(ハイカード)
となっています。それでは、ロイヤルストレートフラッシュから順に確率を見ていきましょう!
役の計算方法
その前に、どうやって計算するのかをざっくりと解説します。
高校レベルの数学知識なので、ちょっと難しいですが知らなくてもぶっちゃけ問題ありません。単純にどうやって計算したのかを解説するだけなので気になる方以外は飛ばしちゃって結構です。
まず、使う計算方法は数字関数、別名コンビネーションと呼ばれる計算です。
簡単に解説してしまえば“重複しない組み合わせ”を計算できる方法、つまり順番を問わない組み合わせのことです。順番まで計算すると2億以上の組み合わせになってしまい面倒ですし、役が揃う組み合わせを考えると数字関数が適切です。
では役の確率を計算する前に、トランプの組み合わせを計算してみましょう。
という計算結果になりました。要するにトランプの組み合わせは259万8960通りあると言うことです。(ココだけ覚えていれば良いです)
また、今回は初手で揃う確率を計算しています、ご了承ください。
ロイヤルフラッシュが揃う確率
ポーカーで一番揃えたい役といえばやはりロイヤルフラッシュ!ロイヤルストレートフラッシュとも呼びますね。
役となる条件は『スペード』『ダイヤ』『クラブ』『ハート』の4種類の中から10、J、Q、K、Aの連続した数字を揃わせること。つまり、組み合わせは4通りです。
よく0.0015%と間違われますが、それは次の項目で紹介するストレートフラッシュとロイヤルフラッシュの確率を合わせたもののことです。しかし、100万分の1・・・当たったら奇跡ですね。因みに、サマージャンボ1等が1000万分の1の確率だそうですよ!
ストレートフラッシュが揃う確率
さて、こちらがストレートフラッシュ、ロイヤルフラッシュの下位互換ですね。
役となる条件は『スペード』『ダイヤ』『クラブ』『ハート』の4種類の中から連続した数字を揃わせること。組み合わせは40通りありますが、ここからロイヤルフラッシュの4通りを除いた36通りが正式な組み合わせです。
という計算結果になります。10万分の1、これでも随分な確率ですね・・・。因みに、日本人の平均頭髪数が10万本らしいので、どれか1本だけ狙って引っこ抜く確率と同じです!
フォーカードが揃う確率
続いてフォーカード、同じ数字の並びの中では最上位に位置する役です。
役となる条件は同じ数字のカードが4つ揃うこと。組み合わせは624通りあります。
1万分の2とここから少しずつ現実的な確率になってきます。因みに、四葉のクローバーが見つかる確率が1万分の1らしいですよ!
フルハウスが揃う確率
さて、お次はフルハウス、初手でスリーカードが来たら狙える役です。
役となる条件は同じ数字のカード3枚と、別の同じ数字2枚が揃うこと、分かりやすく言えばスリーカードとワンペアが合わされば出来上がります。組み合わせは3,744通りです。
1000分の1ですね。因みに、コインを10回投げて全部表になる確率が1024分の1です!より数字にも現実味が出てきたのではないでしょうか。
フラッシュが揃う確率
お次はフラッシュ、実質ここら辺から勝負所になってくるあたりです。
役となる条件は『スペード』『ダイヤ』『クラブ』『ハート』の4種類のうち、同じスート5枚揃うこと。この役に連続した数字が揃うとストレートフラッシュになります。組み合わせは5,148通りです。
約0.2%ですね。一見フルハウスとさほど変わりませんが、この数%が地味に響いてくるのです。
ストレートが揃う確率
どんどんいきましょう、次はストレートです。
役となる条件は連続した数字が5枚揃うことです。この役に同じスートが揃うとストレートフラッシュになります。組み合わせは10,200通りです。
約0.4%なので、フラッシュの倍近く揃う確率が増えます。しかし、それでも1%も行かないんですね・・・。
スリーカードが揃う確率
あと少しです!お次は割と見かけるスリーカード。
役となる条件は同じ数字のカードは3枚揃うこと。組み合わせはどどんと増えて54,912通りです。
ようやく2%に。ポーカーはゲームスピードが早いので気がつかない間に100回程度プレイしていることもしばしばあります。そのため、役としてはよく見かけるのかもしれません。
ツーペアが揃う確率
あと3つです!次はメジャーなツーペア。
役となる条件は同じ数字のカードが2組み揃うこと。組み合わせは123,552通りです。
さすがツーペア、ようやく5%近くに・・・。しかし、まだいままでの確率を足しても10%にもなりません。
ワンペアが揃う確率
あと2つ!次はカス当たりのワンペア。
役となる条件は同じ数字のカードが2枚揃うこと。組み合わせは1098240通りです。もはやぱっと見では分からない・・・。
一気に確率が増えました、ポーカーを実際にプレイしたことがある人であればわかると思いますが、ワンペアはよく見かける役の一つです。
ですが、確率で言えばまだ半分にもなっていません。
ハイカード(ノーペア)が揃う確率
これが最後です、ハイカード!
役となる条件はいままでの役が揃わないことです。条件って言えるのでしょうか?組み合わせは1,302,540通りです。
なんと半分は役が揃わないという結果に・・・。つまり、大抵はノーペアから役が揃いそうな組み合わせを模索して交換するのが基本戦術になっていきます。
ポーカーの確率をまとめた表
今回の役の確率をまとめたものがこちら
役 |
組み合わせ |
確率 |
---|---|---|
ロイヤルフラッシュ |
4通り |
0.000154% |
ストレートフラッシュ |
36通り |
0.00139% |
フォーカード |
624通り |
0.024% |
フルハウス |
3744通り |
0.144% |
フラッシュ |
5148通り |
0.198% |
ストレート |
10200通り |
0.392% |
スリーカード |
54912通り |
2.11% |
ツーペア |
123552通り |
4.75% |
ワンペア |
1098240通り |
42.3% |
ハイカード(ノーペア) |
1302540通り |
50.1% |
ポーカーの確率を計算するアプリはあるのか
ポーカーの役が揃う計算アプリは探してみましたが見当たりませんでした。というのも、ギャンブルの場でポーカーと言ったらテキサスホールデムが主流なため、ポーカー=テキサスホールデムという認識になっている様です。
ですので、確率が知りたい時は上記の表を参考にしてみてください!
ポーカーで儲けるためのアドバイス
さて、ここからは対人戦を想定したポーカーで勝てるアドバイスを3つほどご紹介していきます。
小役でも弱腰にならない
さて、先ほどの確率を見てどう思いましたか?「役が揃う確率が少なくて勝てる気がしない・・・」そう思ったのなら貴方はまだ初心者です。
当たり前ですが、役が揃う確率が低いのは相手も同じ、ぶっちゃけポーカーの世界ではツーペア以上であれば勝てる確率は高く、さらに10以上の数字ならほぼほぼ勝てます。
フラッシュやフルハウスなどの大役を狙うよりも確実な子役の方が結果的に勝ちやすくなるのです。
相手の心理を見抜き、ブラフを使う
ポーカーは運だけではなく、高度な心理戦でもあります。相手の癖や表情、ベット額から言動まで全てを観察し、相手の出方を伺うのがポーカーの真の醍醐味。
相手次第ではありますが、ブラフを使えば弱い手札でも相手を落とすことも十分に可能なのがポーカーです。一方で、ブラフに頼りすぎると、嘘がばれたり視野が狭くなってしまうので使い過ぎには注意です。
負けてもイライラしない
これは対人戦でも一人プレイでもそうですが、負けてもイライラしないのがまず第一です。
先ほども記述した通り、ポーカーは心理戦が命、感情に任せると相手の思う壺です。一人プレイ時でも冷静な判断ができないまま、例えば初手が強くなる可能性があるノーペアだったのに5枚全部交換なんかしてしまうことも考えられます。
常に冷静に、これがポーカーの根本です。